受け口(下顎前突)
受け口とは、下の前歯が上の前歯よりも突出している状態です。サ行の発音が難しくなる他、その見た目からコンプレックスを抱える方もいます。原因は、上顎が下顎よりも小さい、下顎が大きすぎるなどです。
受け口(下顎前突)の主な原因
1.遺伝
両親が受け口の場合、骨格が遺伝することで子どもも受け口になる可能性があります。上顎が小さい、下顎が大きい骨格が遺伝すると受け口になります。
2.子どもの頃の癖
子どもの頃の下顎を突き出す癖が受け口を招く場合があります。
3.口呼吸
口呼吸だと、舌の位置が下がって気道が狭くなり、無意識に下顎を突き出して気道を確保しようとします。長期的に続くと受け口のリスクが高まります。
受け口が及ぼす悪い影響
受け口だと歯が噛み合わないことで食べ物をよく噛めない、舌をうまく動かせないため発音しづらいなどの影響が現れます。
また、下顎が前に出ることで歯が揺れたり歯茎が下がったりするリスクもあります。
受け口の方の治療法
軽度の受け口
歯を抜かずに上顎の歯並びを整える際に、上顎の前歯を前へ出すことで上下の噛み合わせのバランスを整えます。治療期間が比較的短く、抜歯も不要なため、患者さまの負担を抑えられます。
中程度の受け口の場合
下顎の前歯を引っ込めるために、前歯と奥歯の間にある歯を抜いてスペースを作り、そこに矯正装置で前歯を移動させます。小臼歯を抜くことで、5mm程度のスペースを確保できます。
重度の受け口の場合
外科手術で骨格を整えます。手術にはリスクがあるため、治療するかどうかは慎重に決めることが大切です。手術が必要かどうか判断するには、さまざまな検査が必要です。
受け口の治療は
マウスピース型矯正装置
が可能です!
当院では、マウスピース型矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)をお勧めしております。コンピューターシミュレーションに基づいて作製した透明のマウスピースを1週間ごとに交換し、歯を少しずつ動かします。透明で薄い装置のため、口を開けたときにほとんど目立ちません。また、スピーチや面接、結婚式といった重要な場面では取り外すこともできます。
さらに、独自のコンピューターシミュレーションに基づいて作製するため、事前に歯の動き方を確認できる点も大きなメリットです。歯並び・噛み合わせがどのように改善するのかを患者さまにご確認いただけるため、モチベーションを保ちやすい治療と言えるでしょう。
受け口の矯正治療例
準備中